
格安スマホの販売サイトやケータイショップに、「下り最大」や、「上り最大」といった表記があるのをご存知ですか?
大きい数字の方が良さそうに見えますが、単位表示もプランによって違ったりする事もあります。
そこで、この表記が何なのかご紹介します。
ネット通信のやり取りのスピードを指す
下りは、ネット網からスマホに情報のデータを送る速度です。
上りは、スマホからネット網に情報データを送る速度です。
また、下りは「ダウンロード」、上りは「アップロード」ともいいます。
この速度が早ければやり取りの時間が短くなるので、快適にウェブページや動画を見ることができますし、こちらから短時間でデータを送ることもできます。
数値のミカタを知ろう
例えばこのような表示があります。

この場合、まず注目したいのが「Mbps」という単位の最初の大文字「M」です。
これは「MB(メガバイト)」という単位を表しており、現在のスマホで可能な高速通信の標準単位になります。
ですので、これは300メガバイトという数値になります。
Mの後の「bps」は1秒間の転送速度という意味です。
つまり、最大1秒間に300メガの速度でダウンロードできるということになります。
では次にこのような表示をみてみましょう。

先ほどは「M」でしたが、今度は「K」になっています。
これは「KB(キロバイト)」という単位です。
ですから、最大1秒間に500キロの速度で通信できるということになります。
キロバイトはメガバイトの1000分の1の単位になります。
ですから、MbpsよりKbpmのほうが遅いスピードになります。
簡単なウェブページであれば気になるほど遅くはないかもしれませんが、動画は見づらいでしょう。
必ずしもその速度が出るわけではない
では、なぜ「最大」と書かれてあるのでしょうか?
自動車で例えると、これは最高速度を表記しているようなものです。
軽自動車なら約140キロ、馬の赤い車なら300キロ以上はだせますよね!
しかし、実際に運転する時は常に最高速度を出すわけではありません。
狭い道や、カーブの多い山道、高速道路など走行する環境によってスピードも変わり、渋滞で進まないこともあります。
同じように、スマホも建物の中や地下、山の中など場所によって電波が入りずらい所があります。
また、時間帯によって多くの人が使っている時とそうでない時もあります。
それで、必ずしも常に最高速度が出るわけではありません。
ですから、この数値は環境が完全に整った場合の理論値となっているわけです。
これを「ベストエフォート」と言います。
「下り」や「上り」について簡単にご紹介しましたが、お分かりいただけたでしょうか。
表記は理論値ですので必ずこの速度が出るということはありませんが、簡単に覚えておけば格安スマホを攻略しやすくなるでしょう。