格安スマホは通話に弱い?!大手キャリアへの対抗手段とは?



様々な企業がMVNOに参入しており、月額0円で使えるSIMから、ひと月に何十GBの通信量が付いてくる大容量SIM、自社サービスや他社サービスと提携して独自色を出すSIMなど、各社とも生き残りをかけて独自色を出しています。

ネット通信やその他のサービスは充実している代わりに、一般論として「格安スマホは通話に弱い」という弱点が指摘されています。

通話料金は大手と変わらず

格安スマホというのは大手通信会社の通信網を間借りしている存在であり、通話回線も同様に親となる会社から借りています。

ですから通話に弱いと言われてはいますが、料金自体は「30秒20円」と格安スマホと大手携帯会社は変わりません。

「かけ放題プラン」に対抗したプランも

すべての大手キャリアは「かけ放題プラン」を打ち出しており、通話料を気にせず通話ができるメリットが人気となっています。

しかし、格安スマホは従量制が基本なので、音声通話をよく使う人はどうしても割高になってしまうのです。

最近ではこういった弱点を克服しようと、無料通話を付けたプランも存在していますが、まだまだ広まっていないのが実情です。

IP電話やフレックス電話で対抗中

そこで格安スマホ各社は、いろいろな手段で通話料金を抑えられるよう工夫をしています。

主流の軽減策として、「IP電話」と「フレックス電話」があります。

IP電話というのは通信網をなるべく使わず、ネット回線を経由して相手に音声を届ける方法です。

電話料金というのは基地局を経由した数によって料金が変動するので経由する基地局を減らす事によって電話料金を下げる事が出来るのです。

もう一つのフレックス電話とは、自社で電話回線を持ちそこを経由させることで料金を下げる方法を指します。

格安スマホを提供する各社は、自社で割安な料金で電話がかけられるアプリなどを提供して大手携帯会社の無料通話に対抗しようとしていますが、IP電話は緊急電話にかける事が出来ないなど弱点も存在しています。

なにより「定額かけ放題」プランがある大手キャリアの規模には勝てないというのが実情です。