タダで賢く活用!公衆無線LANサービスも使える格安スマホ

MVNOの大きな弱点として回線の遅さが挙げられます。

それをカバーするために各社で様々な工夫を行っており、そのうちの一つに「公衆無線LAN」を利用できるというサービスを提供する業者があります。

公衆無線LANとは、カフェやデパートなどの商業施設や、駅や図書館などの公共施設に設置されているインターネット接続サービスの事です。

格安スマホを契約することでその会社が提供する公衆無線LANを無料で利用できるようになります。

ここでは公衆無線LANのサービスがある代表的なMVNOを紹介します。

ワイヤレスゲート

ワイヤレスゲートが提供しているMVNO事業です。

ワイヤレスゲートは全国の空港やカフェなど約40,000カ所で公衆無線LANを提供しているので、公衆無線LANをメインに利用することが多い方におススメです。

ワイヤレスゲートが提供する各種公衆無線LANを無料で利用できます。

オススメプランは、ワンコインSIMで有名な480円プランで、250kbpsと速度が早めに設定されています。

ビックSIM

家電量販店のビックカメラが提供するSIMカードで、契約プランはIIJmioのものになります。

ビックSIMの特典として、公衆無線LANの「Wi2300」が無料で使えるサービスが付いています。

ちなみに通信回線は完全にIIJmioなので、トラブルが起きた際はビックカメラではなくIIJmioに問い合わせる形になります。

OCNモバイル

格安スマホ利用者数ナンバー2のOCNモバイルは、安定した性能を持っているのが特徴です。

OCNモバイルでは「OCN モバイONEwi-Fiスポット」という公衆無線LANサービスを提供しています。

全国で約82,000カ所で利用できます。

ヤフーモバイル

Yahoo!モバイルも公衆無線LANが使えます。

Yahoo!モバイルを提供しているのはソフトバンクですので、ソフトバンクが提供する「ソフトバンクWiFiスポット」が利用できます。

追加料金を払えば他のSIMでも利用可能

これらの格安SIMは無料サービスとして提供していますが、他社のSIMであっても月額料金などを支払えば利用できるという例が多いです。

また、コンビニが提供するWiFiなどは会員登録の上で無料で利用できるなど、無料で使えるサービスも併せて使うなら、通信費をお得にすることができます。

格安スマホは通話に弱い?!大手キャリアへの対抗手段とは?


様々な企業がMVNOに参入しており、月額0円で使えるSIMから、ひと月に何十GBの通信量が付いてくる大容量SIM、自社サービスや他社サービスと提携して独自色を出すSIMなど、各社とも生き残りをかけて独自色を出しています。

ネット通信やその他のサービスは充実している代わりに、一般論として「格安スマホは通話に弱い」という弱点が指摘されています。

通話料金は大手と変わらず

格安スマホというのは大手通信会社の通信網を間借りしている存在であり、通話回線も同様に親となる会社から借りています。

ですから通話に弱いと言われてはいますが、料金自体は「30秒20円」と格安スマホと大手携帯会社は変わりません。

「かけ放題プラン」に対抗したプランも

すべての大手キャリアは「かけ放題プラン」を打ち出しており、通話料を気にせず通話ができるメリットが人気となっています。

しかし、格安スマホは従量制が基本なので、音声通話をよく使う人はどうしても割高になってしまうのです。

最近ではこういった弱点を克服しようと、無料通話を付けたプランも存在していますが、まだまだ広まっていないのが実情です。

IP電話やフレックス電話で対抗中

そこで格安スマホ各社は、いろいろな手段で通話料金を抑えられるよう工夫をしています。

主流の軽減策として、「IP電話」と「フレックス電話」があります。

IP電話というのは通信網をなるべく使わず、ネット回線を経由して相手に音声を届ける方法です。

電話料金というのは基地局を経由した数によって料金が変動するので経由する基地局を減らす事によって電話料金を下げる事が出来るのです。

もう一つのフレックス電話とは、自社で電話回線を持ちそこを経由させることで料金を下げる方法を指します。

格安スマホを提供する各社は、自社で割安な料金で電話がかけられるアプリなどを提供して大手携帯会社の無料通話に対抗しようとしていますが、IP電話は緊急電話にかける事が出来ないなど弱点も存在しています。

なにより「定額かけ放題」プランがある大手キャリアの規模には勝てないというのが実情です。

格安スマホとガラケーの意外な攻略法!複数持ちのメリットとは?


格安SIMの需要が伸びるにつれ注目を集めるようになったのが「ガラケーと格安スマホの二台持ち」です。
これにはどのようなメリットがあるのでしょうか?ここで解説したいと思います。

格安スマホは音声通話に弱い

なぜ二台持ちに注目が集まっているのかと言うと、格安スマホの弱点として音声通話が上げられるためです。

格安スマホも音声通話に対応していますが、かけ放題プランというのが少なく大手キャリアのかけ放題に比べて高くなってしまいます。

最近では、IP電話などを利用して音声通話を安く抑えたり無料通話をセットに付ける会社が出てきていますが、音声通話の部分ではまだまだ格安スマホは大手キャリアに負けているのが現状です。

「データ通信の格安スマホ」と「音声通話のガラケー」の二台持ち

そこで、データ通信の安さが売りの格安スマホと、音声通話が強い大手キャリア、この二つの相互の弱点を補うために生み出されたのが「二台持ち」です。

大手キャリアのガラケーで音声通話やキャリアメールを補い、その他の部分をMVNOのSIMを搭載したスマホで行う事で、大手キャリアの契約よりも安くそして音声通話もかけ放題というメリットが生まれるわけです。

デュアルSIMや三台持ちという手も

この二台持ちというのは荷物が増えてしまうというデメリットがあります。

と言ってもタブレット+スマホという人も珍しくない現代においてはそこまで問題になりませんが、荷物が増えてしまうのが嫌だという人は格安SIMでも通話に強いSIMを選びデータ通信と二枚をデュアルSIM対応のスマホで運用するという方法もあります。

逆に荷物が増えても良いというのであれば、モバイルルーターを運用して「ガラケー+タブレット+モバイルルーター」という三台持ちをやるという手もあります。

これはタブレット以外にもノートパソコンやゲーム機、スマホのWi-Fi運用など、幅広い使い方が可能になるというメリットがあります。

iPhoneを格安スマホ化!?

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スマホで抜群の人気を誇るのがApple社のスマホ「iPhone」で、見た目や使いやすさは初期のころから評価を得ています。

格安スマホにしたいけど機種はiPhoneがいいという方に、iPhoneを格安スマホとして使う二通りの方法をご紹介します。

SIMフリー版を使う

 現在、iPhoneを販売しているMVNOはありませんので、端末は自分で用意する必要があります。

SIMフリー版を使えば、どのキャリアでも、MVNOでもSIMカードを入れれば使うことができます。

iPhoneのSIMフリー版はAppleの公式サイトから購入ができます。


iPhone 7
32GB
72,800円 (税別)
128GB
83,800円 (税別)
256GB
94,800円 (税別)


iPhone 7 Plus
32GB
85,800円 (税別)
128GB
96,800円 (税別)
256GB
107,800円 (税別)


iPhone SE
16GB
44,800円 (税別)
64GB
49,800円 (税別)


iPhone 6s
32GB
61,800 (税別)
128GB
72,800 (税別)


iPhone 6s Plus
32GB
72,800 (税別)
128GB
83,800 (税別)



2016年9月10日現在


他のSIMフリースマホと違い、値段は格安ではありませんが、「Appleローン」というローン契約ができるので分割購入が可能です。

最大60回払いまで可能ですが、支払手数料が高くつくようになります。

SIMフリー版を購入すると購入後1年間の保証と90日間の無償電話サポートがついています。

さらに長期の保証サービスが必要な方には、Appleの保証サービス「AppleCare+ for iPhone」をつけることができます。

「AppleCare+ for iPhone」は、保証とサポートの期間が2年に延長され、過失や事故による損傷に対する修理などのサービスを低額で受けることができます。

SIMフリー版を使用する際は、MVNOが提供する端末保証オプションに入ることはできないので「AppleCare+ for iPhone」の購入をお勧めします。

さらに、総務省はSIMロックを解除することを義務化したので、2015年5月以降に発売されたキャリア端末(iPhoneは6sまたは6s Plus以降の機種)であれば有料でSIMロックを解除してもらうことができます。

いつ発売されたかわからない場合は、店頭または公式ホームページから確認できます。

白ロム版を使う

 すでにお使いのiPhoneまたは白ロムのiPhoneは、契約先のMVNOが借り受けている回線とiPhoneの販売先のキャリアが合えば使用することができます。

現在、MVNOのほとんどがドコモ回線を使用しているので、白ロムのiPhoneを使うならドコモのiPhoneが無難でしょう。

auの白ロムを使うにはまだ問題が多いようです。

また、ソフトバンク回線を使用しているMVNOはY!mobileのみです。

白ロム版を検討する際は、使おうとしているiPhoneがどこのキャリアから購入したものかをよく確認しましょう。

また、白ロム版もMVNOが提供する端末保証オプションや、「AppleCare+ for iPhone」にも入ることはできないので、慎重な取り扱いとサポートなしでも解決できる知識が必要になります。

ポイントサービス

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 最近は、多くの場所で買い物やサービスに対しポイントがついて来るので、大手のポイントサービスを中心にお店やサービスを選ぶことがあると思います。

格安スマホはクレジットカードの支払が基本ですので、クレジットカードのポイントは付与されます。

それに加え、幾つかのMVNOは、大手ポイントサービスのポイント付与や、自社のサービスが使えるポイントを付与しているところがあります。

大手ポイント

楽天モバイル

ポイントサービス
楽天スーパーポイント
内容
・セット販売端末の購入に付与
・お申し込み特典で付与
・月々のお支払い100円につき、1ポイント付与
ポイント利用先
楽天市場、楽天スーパーポイント提携先

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TONEモバイル

ポイントサービス
Tポイント
内容
・端末料金・月額料金に対し、Tポイント付与
・ポイントでの支払いも可能になる予定
ポイント利用先
TSUTAYA、Tポイント提携先

TONEモバイルのプランを見る 公式サイトでチェック


自社ポイント

U-mobile

ポイントサービス
U-NEXTポイント
内容
毎月600ポイント付与
(一部400ポイント)
ポイント利用先
動画配信サービス「U-NEXT」

U-mobileのプランを見る 公式サイトでチェック



DMM mobile

ポイントサービス
DMMポイント
内容
・月々の利用金額の10%付与
・クレジットカード支払いで利用金額の1%付与
ポイント利用先
DMM各サービス

U-mobileのプランを見る 公式サイトでチェック




今はまだ多くはありませんが、大手のポイントサービスはほとんど揃ってきているので、これから自社ポイントを付与するサービスが色々登場してくるのではないでしょうか。

ポイントを上手に使ってさらにお得に格安スマホを利用しましょう。

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海外で格安スマホを使う

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 大手キャリアのスマホは国際ローミングというサービスによって、海外に行っても使うことができますが、格安スマホは同じように使えるのでしょうか?

また、海外での格安スマホの注意点と、海外で使えるベストプランをご紹介します。

格安スマホは海外で使えるの?

 答えは、事業者で違いがあるので注意が必要です。

その理由は、格安スマホの通信事業者が大手キャリアから回線を借り受ける際に、「国際ローミング」というサービスを使用できる契約を結んでいるかによるからです。

「国際ローミング」とは、海外で通話、メール、データ通信ができるサービスです。

また、国際ローミングが可能だとしても、すべての通信サービスがそのまま海外で利用できるとは限りません。

現在、MVNOの中で通話とSMSが可能なところはありますが、データ通信が使用できるものはありません。

海外で格安スマホを利用したいときは、空港でポケットWi-Fiをレンタルするか、キャリアのショップなどでプリペイドSIMを買うことをお勧めします。

後者の場合、スマホはSIMフリースマホのみ利用可能であることと、その国の周波数に対応しているかなどに注意してください。

海外での通話料金

 海外で格安スマホを国際ローミングで使用する場合、通話とSMS(ショートメールサービス)が利用できます。

通話料金は、事業者が借り受けしているキャリアの料金(docomo回線ならdocomoの海外通話料金)が適用されます。

海外から発信した場合、相手には着信料がかかり、海外で着信した通話には、こちらに着信料がかかりますので注意しましょう。

現在、海外でも通話、メール、データ通信のすべてが可能な格安スマホは「Y!mobile」の一部機種のみとなっています。

海外に行ってそのまま使いたい方には「Y!mobile」がベストでしょう!

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格安スマホの節約術

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格安スマホのメリットは、毎月の料金が安くなるだけではありません。

ここで紹介する方法を上手に組み合わせると、さらに運用費を抑えることができます。

長い目で見ると大きく差が出るので検討してみる価値はあるでしょう。

スマホ本体にかける費用を抑える

格安スマホは、必ずしもスマホ本体をセットで購入する必要はありません。

SIMフリースマホを使うなら通信業者を選ぶことができます。

SIMフリースマホはお店で安く購入することもできるので、本体代を抑えることができます。

また、契約するMVNOが、ご利用中のキャリアの回線を借り受けている場合、引き続きお持ちのスマホを使用することができます。

キャンペーンを利用する

MVNOも様々なキャンペーンを行っています。

特に多いのが、初月の基本料金を無料や割引してくれるキャンペーンです。

スマホの乗り換えをしたときは、手数料が重なるのでいつもより出費が多くなるでしょう。

そんな時に、こうしたキャンペーンを上手に利用すると、初月の支払の負担を抑えることができるので、乗り換えした月の出費を抑えることができます。

ただし、キャンペーンが適用されるプランが限定されていることもありますのでよく確認しましょう。

通話料金を抑える

格安スマホを利用するうえで、追加でかかる料金は通話代です。

ほとんどのMVNOには無料通話分がないので、従量課金制つまり通話するだけ料金が発生します。

そこで利用したいのが通話料金を抑えることのできる通話アプリです。

通話アプリには2種類あります。

インターネット回線を利用する通話アプリ

 インターネット回線を使用した電話を「IP電話」といいます。

IP電話のメリットは、固定電話や携帯電話のように交換機の経由が少ないので、国内も海外でも格安で通話ができることです。

また、IP電話同士の通話が無料になるので通話料金の心配がいらないことです。

日本最大のユーザー数を誇るメッセージアプリ「LINE」は、LINEアプリを利用している人同士で無料の通話ができます。

また同アプリには、LINE Outという通話サービスもあり、お使いの電話番号で固定電話や携帯電話に発信し格安で通話することができます。

NTTコミュニケーションズが提供する「050+」は、050で始まる電話番号が付与されます。

その番号を使って通話すると、固定電話には3分約9円、携帯電話には1分約17円と格安になります。

こちらも同じアプリを使用している同士であれば無料で通話ができます。

IP電話のデメリットは、インターネット回線の状況によって音質や通信が不安定になってしまうことです。

また、緊急通報は使用することができません。

電話回線を利用する通話アプリ

 電話回線を利用する通話アプリの特徴は、音声の遅延がなく安定した通話ができることです。

また、お使いの電話番号で発信するので、電話番号を複数持つ必要が無いことです。

U-mobileが提供している「U-CALL」や、BIGLOBEが提供している「BIGLOBEでんわ」があり、国内通話料金を半額に抑えることができます。

デメリットは、IP電話より通話料が高いことですが、それでも半額はに抑えることができるのは大きいのではないでしょうか。

こうした通話アプリが多くありますので、お使いの環境に合わせて上手に使うと通話料金をより抑えることができます。

「U-CALL」が使えるプランを見る 公式サイトでチェック